ブランドという言葉は、最近は耳なじみのある言葉になってきました。
もともとは企業やメーカーなどで自社の商品やサービスと、他会社の同カテゴリーに存在する似た商品やサービスを区別するために使われていた言葉で、マーケティングの世界で使用されていた言葉です。
その区別には、文字や図形で具体的なブランド独自のロゴや商標を使用することが多いです。ブランドと聞くと、ファッション分野での高級品イメージのついたメーカーや、具体的な商品を思い浮かべる方も多いと思いますが、最近では言葉の持つ意味は更に広義に渡り、その商品やサービスを広めるためのメディア特性や、得られる消費者の経験、企業や商品自体が持つ意思や思想なども含まれ、我々消費者の頭の中に広がる価値観、世界観そのものと言っても過言ではありません。
つまり現代では、商品そのものだけではなく、独自のサービスや、独特な空間、人、街など、さまざまなものがブランドになり得るのです。
先程出たロゴも具体的な例のひとつで、ロゴを見ればそのブランドを連想する、というのはブランドイメージそのものです。
まだこの言葉が広まり始めた当初は、ブランディング=イメージアップ、イメージ操作と誤解されることも多くありましたが、最近ではブランド=イメージそのものである、と本来の意味でプラスに捉えられることが増えました。
企業の思想を反映するブランドはそのまま消費者の思想に繋がっているのです。